数式よりも本が好き
今日は理系院生にぴったりだと思う小説について書きたいと思います。
そもそも理系学生で小説を読む人は少ないと思いますが、私のように小説も好きだよという人がいると嬉しいです。
(微積とか信号処理の教科書より断然小説派)
(突然のエセ理系疑惑浮上)
早速ですが、今年から院生になって自分と妙にリンクしてしまうのがこの小説です。
- 作者: 中村 航
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/01/25
- メディア: 文庫
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中村航さん自身が理系出身ということもあり、この小説以外にも数学とか生物に触れているのをよく見かけます。
このお話は主人公が「ヒトヅマケンキュウイン」に恋心を抱いてしまうという非道徳的ともいえるものなのですが、中身はいたってピュアできゅんとする内容になっています。
(こういうの、かなりツボ)
恋する二人の会話のやり取りにはユーモアがあって、思わずにやけてしまいます。
たとえば
「すまきまきます?」(※回文)
とか。
あとは
「溢れたのは、ビールの泡だけかしら」
とか。
わたしもこんな思わせぶりな会話してみたい、なんて思わずにはいられません。
それから、隠し味的な存在の「木戸さん」という登場人物もいます。
木戸さんには特に触れませんが、気になる方は読んでみてください。
さてと、あんまり長く書かないことがモットーなので、この辺でやめておきます。
—溢れたのは、この本への思いだけかしら。
P.S.
中村航さんは小説の中に洋楽を入れてくることがしばしばあります。
YouTubeとかで検索して、同じ曲を聞きながら読むのも楽しいですよ。
あと、ランクヘッドを好きという点も、個人的にはかなり親近感が湧いてしまいます…。